職場環境ってなんだろう

働きやすい職場ってどんな職場なんでしょうか。
答えは数え切れないでしょうし、だれにとってもいいという職場はないのかもしれません。
では、私にとってどういう職場が働きやすいのかと考えてみました。

駅が近いといいな。休憩室がゆったりしていてテレビなんかもあるといいな。
いや、違う違う。そういう物理的な条件も大事ですが、ちょっとそういうことは置いておいて・・・。
職場に気を使う人がいると嫌だな。
上司もそうですし、同僚も。なんとなく話しかけにくい人がいたりすると仕事やりにくいです。
私にとってそういうこと、大きい気がします。
協調性のある人って喜ばれますね。誰とでも合わせることができる人。
でも案外そういう人は周りに気を使いすぎて疲弊していることも多くないでしょうか。
表面的に問題なくやれているように見えても、人間関係に疲れてしまっている職員さん、いるんですね。
ぐらんどのWEBサイトの「ぐらんどについて」で
「私たちは、まず私たちの心身を調えます。 私たち自身が、よい状態でなければよいケアができないと考えているからです。」と書いています。
ぐらんどで考える、働きやすい職場はこの文言にあるように
「自分自身が調った状態、よい状態でいられる職場」ということになるのではないかと思うわけです。
私たち自身がよい状態でいるというのは体の調子がよいだけではなく、それよりもむしろ、精神的に調っていることが大切です。
精神的に調った状態でいるためには、職場内での人間関係にストレスがない、職場の空気がよい、風通しがよい、ことが必要不可欠です。
人が仕事を辞めるという決断をするとき、何が引き金になるかの上位に人間関係ということがあるそうです。
ぐらんどの職員さんたちは一人一人がとても気持ちの優しい、相手を思いやることのできる人です。
利用者さんをとても大切にしてくれます。
そんな人ばかりの職場ですが、これまで「職場の人間関係になんの問題もない！」という状況は正直なところ、一度も経験していません。
ちいさな課題はずっとあって消えることはないです。
ぐらんどの職員さんたちは誰もが仕事に真摯に向き合ってくれています。利用者さんに気持ちよく過ごしてもらいたい、ご家族に安心して休んでもらいたい、という矢印の方向は同じ。
でも、例えば多少の方法論の違いがコミュニケーションが足りないために大きな軋轢になってしまうことがあります。
誰しも完璧ではないし、得意不得意もある。
それをカバーし合える関係でありたいのに、これも声のかけ方一つで尾を引いてしまうこともあります。
わかっていても仕事をしていると、仲間に対し「どうしてこうしてくれないんだろう」「今はこっちのこの事が大事なのに何してるんだろう」というイライラした気持ちになること、私にはあります。

「みんなちがってみんないい」　なんて耳触りのよいいい言葉ですけど、本当にそう思えると言えるんでしょうか。私も含め了見の狭さで人を傷つけたり傷ついたり。そんなことでちょっとずつ疲れが溜まってきてミスも増えたり・・・一つずつは本当に些細なことです。でもそ言う小さな軋轢をそのままにしておくとマイナスの連鎖がはじまってしまうと思います。そうならないようにするのは、やはり小さなことを見過ごさないことではないでしょうか。

ぐらんどが働きやすい職場であってほしいのと願うのは、そうでなければ、よいケアができないから。そういう現場で仕事をすることがきっと幸せなことだから。
プラスの連鎖に変えていきたいのです。そのためには小さな心の通い合いを増やしていくこと。
気持ちに余裕を少し増やして、相手がなぜ自分の思うようにしてくれないのか、一歩引いて考えてみることができたら、自分の発する言葉も変わってきます。
みんなが少しずつそうなれたら、職場のストレスは随分減ると思います。
まぁそう簡単にはいきません。
これまでも悩み、色々やってきました。これからもずっとそうしていくと思います。

ぐらんどでは今、知人でもある産業カウンセラーの方に関わってもらっています。
産業カウンセラーだからいいのではなくて、私自身が信頼をおける方で、手法などにも違和感がなく、一緒に考えてくださる方だから、とてもありがたい存在になっています。
狭い視野を広げて空を見上げてまた足元を見る。そんな感じでしょうか。

小さなほころびを見つけたら丁寧に繕う。
そんな繰り返しが大切です。
人様のケアをする仕事。丁寧な仕事をするために。
まずは職場のケアをして、調え（整え含め）ていくことが、私の一番の仕事だとまた思い直している今日このごろです。

10月16日土曜日に、職場のスタッフ（希望者）とその家族、そして関わってくれている産業カウンセラー総勢14名でハイキングに行きました。
お天気はもちろん日頃の行いが良いからね！