重症者のデイサービスに一本化して一年

1年が終わる

桜が咲きだしました。
とりあえずまん延防止等重点措置というものから明けました。
いろいろと苦しかった21年度がもうすぐ終わります。
21年度はそれまでのぐらんどから新しいぐらんどに変わった年でした。
2021年4月、それまで介護保険の高齢者デイサービスだったフロアを重症障がい者のためのデイサービス(生活介護)に業務形態を変更しました。
介護が必要とはいえ、それまで利用者さんは動けるお元気な方が多かったのですが、新しいぐらんどは重度心身障害者の方ばかりになりました。ぐらんどの21年度は新たな業態に対応するために、体制を整える1年でした。

予想していたつもりだったが…

それまでも別フロアでは医療的ケアのニーズの高い利用者さんのデイサービスをしてきましたから、それなりノウハウを身に付けてきた自負がありました。だからといって簡単にできると考えていたつもりはありません。ですが実際に始めてみてなかなか前に進めない状況がありました。
個別ケアは当たり前のことです。 お元気な高齢者だから、重症の障害をお持ちの方だから、ということではなく当然一人ひとり違うニーズがあります。どちらが大変ということはないと考えていました。でも実際にはスタッフの気持ちの上での負担はお元気な高齢者のケアに当たることと、重症の方のケアに当たることは緊張感に違いがありました。そういったケアに慣れていないスタッフもいます。重症の方の場合一つ一つのケアに物理的に時間がかかるということがあり、限られた時間をどう使うかには工夫と知恵が必要です。複数の方のケアに細心の注意をはらいつつ同時進行していくことはそう簡単ではありません。現場ではその時々に必要とするケアがなにか、優先順位をつけつつも必要十分なサービスを提供するために動きながら常に考えています。1日を終え、完璧にできたと思えることはなかなかありません。トライアンドエラーで日々ケアのありようを情報共有しながら更新しています。

新しい年度にむけて

経営的にも我慢の1年でした。新規の利用者さんを受け入れることに慎重にならざるを得なかったからです。
思わぬ壁に当たりながらのこの1年でした。
体制が十分に整っているかと自問自答している1年でした。
特に些細なことでもしっかりと向き合っていくことの大切さに気付いた1年でもありました。
新年度にむけて、地面にしっかりと立って行こうと思います。利用してくださる方に安心してゆだねて頂けるデイサービスであるために。スタッフがお互いを補い合うチームであるということを忘れずに。慌てず揺らぎのない一歩を踏み出していけますように。

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