介護や看護の現場は、決して楽な仕事ではありません。
特に「ぐらんど」では、ご利用者さまとごく近い距離で接する身体介助が多く、ほんの少しの言動が、介助する側・される側という上下の関係を生んでしまうこともあります。
だからこそ私たちは、
相手を尊重するとはどういうことか――
そして、自分自身を大切にするとはどういうことか――
それを日々の仕事を通じて学べる場でありたいと考えています。
これまでに培ってきた知識や経験を活かしながら、ご利用者さまも、スタッフ同士も、ともに「よりよく生きる」ことを目指していける職場。
「ぐらんど」はそういう場所でありたいと思っています。
Our Work Ethos
ぐらんどの想い
ぐらんどが大切にしているのは「調える」という言葉です。
私たちスタッフは、まず自分たちの心身を調えることから始めます。
私たち自身が良い状態でなければ、良いケアは提供できないからです。
その上で、ご利用者様の「体のコンディションを調えること」「心からくつろげる場を調えること」に取り組みます。
これらは一見シンプルですが、お一人おひとりが求める「異なるかたち」に終わりなく応え続けることこそが、ぐらんどのケアの真髄だと考えています。
ご利用者様の緊張や遠慮という垣根がほどけた時、私たちは本当の意味でのケアができる状態になります。
例えば、安楽なポジショニングで体のこわばりがやわらぎ、家庭用の浴槽や木製の引き戸を用いた「家のような温かい空間」で「大切にされている」と感じていただけたなら、そこから豊かなコミュニケーションが生まれるかもしれません。
先入観にとらわれず「仕方ない」とあきらめることなく、ご利用者様の「良くなった」という喜びをともに分かち合いたい。
ぐらんどが重んじる「丁寧さ」とは、介助の技術以上に、相手を心から尊重し、真摯に向き合う姿勢を指します。技術は後から必ずついてくると信じ、日々研鑽を積んでいます。
そしてスタッフ一人ひとりが心身を調え、互いを大切にし、気持ちの良い人間関係を築くことで、質の高いチームケアを提供することを目指しています。
ご自宅で介護をされているご家族様の心身の負担を軽くし、休んでいただくこともぐらんどの大きな役割の一つです。
ご家族様がご自身の時間を持てることも、この丁寧なケアがもたらす大切な恵みだと考えています。
ぐらんどは、ご縁あってつながったご利用者様とそのご家族様、そして私たちスタッフそれぞれが、自分と相手を共に大切にできる場所でありたいと願っています。
誰もが心穏やかに「のびやかな日々」を生きるため、そのための「調え」に日々励んでまいります。

そして重力のグラビティ(gravity)のふたつの意味を重ね合わせています。
地に足をつけるという言葉があります。
地に足をつけて立つことも、
また木々が天に向いて幹を伸ばすことも、
groundとgravityの2つがなければ実現できないのです。
わたしたちが生きる上で
大きな影響と恩恵を与えてくれています。
ぐらんどに来る人は
自分で立つことができない人がほとんどです。
そういう方々にとって「ぐらんど」は
身を寄せていただける、
地面と重力のようにありたいと思います。
Nurturing Lives, Day by Day
ぐらんど3つの想い

自宅で過ごすということへの想い
「施設ではなく住み慣れた家で過ごしたい」。この願いは、寝たきりや重度の障害をお持ちの多くの方にとって、かけがえのないものです。しかし、現実には、痰の吸引や胃ろうによる経管栄養、医療的な排泄コントロールなど、専門的な医療的ケアが必要な方の在宅生活は、多くの困難を伴います。
一般的なデイサービスでは、これらの重度なケアへの対応が難しいことが多く、その結果、「自宅で過ごしたい」という願いが叶えられないことも少なくありません。
ぐらんどでは、そうした現状に対し、常時看護師を配置し、胃ろうなどの経管栄養の食事介助、痰の吸引、浣腸や摘便といった排泄介助、褥瘡処置など包括的な医療的ケアを提供することで、ご自宅での暮らしを支えます。
もちろん、ご自宅に住み続けることが必ずしも唯一の最善策ではなく、施設入所も大切な選択肢の一つです。しかし、「それでも住み慣れた我が家で暮らし続けたい」という利用者様とそのご家族の強い想いに寄り添い、その暮らしを全力で応援することが、私たちぐらんどの役割だと考えています。

介護への想い
ぐらんどが実践する介護は、決して特別な技術や珍しい手法だけを追求するものではありません。私たちは、利用者さんが日常生活で直面するであろう、「当たり前」の中にある不便やストレスにこそ、細やかに目を向けます。
例えば、おむつからの尿漏れで衣類が濡れてしまうといった、ご本人にとっては些細ながらも大きなストレスとなる状況に対し、一つひとつのケアに「丁寧さ」と「心を込める」繊細な食事介助、さらには、利用開始時に状態の悪い爪のお手入れなど、「もう一声!」という一歩踏み込んだケアを追求しています。
これら相手を尊重し、向き合う姿勢こそが、利用者さんに「大切にされている」と感じていただくことに繋がり、そこから本当の意味でのコミュニケーションが始まると信じています。
それはまるで自分の家族を介護するように、利用者さんの心に寄り添う、ぐらんどの介護スタイルです。

介護をされているご家族への想い
重度の障害や病気を抱えておられる方の介護は、ご家族にとって計り知れない負担となることを、私たちは深く理解しています。
食事の準備や介助に追われ、ご自身の食事もゆっくり取れない、あるいは心身ともに介護の負担が限界に達しているといった状況は、決して珍しいことではありません。
ぐらんどの大きな役割の一つは、ご自宅で介護をされているご家族の負担を軽減し、心身ともに休んでいただくことです。
私たちは、ご家族の力仕事をなくすため、利用者様のベッドまで職員がお迎えにあがり、日中はぐらんどで、自宅では難しい医療的ケアや入浴介助、そして帰宅直前のおむつ交換や排泄コントロールといったきめ細やかなサポートを行うことで、ご家族が休息や買い物などご自身の時間を持てるよう支援します。
利用者様がぐらんどで過ごす時間を通じて、体の状態がより良い方向へ変化し、それがご自宅での生活に良い影響を及ぼすことを目指し、私たちは日々、試行錯誤を重ねながら丁寧なケアを追求しています。
介護する側もされる側も、安心して穏やかな在宅生活を継続できるよう、ぐらんどはご家族と共に歩んでまいります。
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