ぐらんどに来て過ごしていただく時間。
その時間でできること。

お風呂に入ってもらってからだをきれいにする。
楽な姿勢に整えたり、からだをストレッチしたり、カチカチに緊張したからだの力を抜いてもらう。
排泄のお手伝いをする。
ごはんを食べてもらう。
そういう基本的なケアを相手を思いやって丁寧にする、大切にする。
ほんとうにこれらをちゃんとすることができたら、「大切にされている」と感じてもらえるかもしれない。
もし少しでも「大切にされている」と感じてもらえたら、そこからコミュニケーションは始まるのかもしれないと思っています。

それは直接の利用者の方はもちろん、お家にいらっしゃるご家族にも同じことが言えます。
ぐらんどのケアの大きな役割のひとつは、お家で介護をされている方の負担を軽くすること、やすんでいただくことです。
そのために来ていただいている時にやれることをできるだけやりたいです。
帰るギリギリにおむつを交換する。
できるだけ大きい方を出して帰ってもらう。
そうしたことでお家ではあまり出さずに済むと少しでも楽してもらえる。
結構頑張っていますが、生理現象なので、どうしてもうまくいかないこともあります。
「今日はあまり出なかったね…。」「ああ、次に来られるときまでお家では出ませんように…。」
自然に言葉になって出ています。
うまくいくととてもうれしい。 ほんとにとてもうれしいのです。
そして、ぐらんどに来ていただくことで、以前と違う様子になってきた。
どんなふうに変わるのか。それによってお家で過ごす時間にどういう影響を及ぼすことができるのか。
どう大切にすることができるかにかかっています。
とても難しいけれど、とてもやりがいがある。きっとそうです。